プロデューサー、帰郷

昨日、というか、明けたので一昨日になる。
7日水曜日、稲林氏と監督の桑原氏、そしてわたくし水上によって、シナリオ会議に入る。

その少し前に富山県の民放・KNBの金泉氏と今後のF-siteに関しての協力要請を相談するために、銀座の串かつ屋へ入る。
そこは金泉氏ご用達のお店のようで、輸入解禁になって喜ぶ牛丼屋ではあるまいが、
早い・うまいをもっとうにしているような店である。
とにかくジャンジャン出てくる。ただし、牛丼屋と違うのは、決してそんなに安くは無い。
そこはさすが金泉氏、金に糸目はつけてこなかっただけの人である。
大器を感じさせながら、我らのリクエストに慎重に答えていく。
……この男、やはりただ者ではないな。小声で稲林氏に囁くと、「そうだよ」と稲林氏の短い答え。よって、以降は終始寡黙になる。

金泉氏と別れ、我々はいよいよシナリオ会議に。
銀座の料亭で今度はふぐを食べながら……なんていうのはもちろん冗談だが、
お店に入るや僕だけはビールを頼む。
「酒でも飲まないと突拍子の無い発想など思いつかないぜ!」心の中で叫びながら、
言いたい事を言う。やがて、疲れと酔いで朦朧としてくる。
見れば、稲林氏もビールを飲み始めた。
次第に3者それぞれが険しい顔つきになってくる。
やがて白熱するディスカッションは、たたき台を作っていた富山スタッフ&稲林氏勢へ。
加えて面白い発想(思いつき)が、なぜか成立し始めると、稲林氏たちのプロットをベースに物語を構築していくことに話題は盛り上がる。
話はかなり面白い。それはもちろんこのブログで話せるようなものではない。いやいや、クランクインまでは物語の核を話さないのが映画ビジネスの基本である。
しばらくすると、桑原監督が明日の準備で帰らなければならない時間が迫る。
桑原氏は、実は現在主役映画の撮影で大忙しだったのだ。
それを呼びつけてのシナリオ会議なので、誰もが限られた時間で何を喋るかに必死になっていたのである。
これが、もしかすると日本特有の会議というものなのかもしれない。
時間に追われ、その中でありったけのことを語り、ぶつけ合う。
黒澤明監督、いつになれば南の島でゆっくりとバーベキューをしながらやるシナリオ会議をできるのでしょうか……。(泣

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